「あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま」(イヨンギョン/作 かみやにじ/訳 福音館書店 1999)
昔、頭に赤い手ぬぐいをかぶっている奥さんがいました。奥さんはお針がとても上手で、部屋にはいつも、物差し、ハサミ、針、糸、指ぬき、のしごて、火のしの7つの道具がおいてありました。ある日、奥さんがうたたねしていると、背の高い物差し夫人が、みんなを見下ろしていいました。「うちの奥さんがお針が上手なのは、なんといってもわたくしがいるからですわ」。それを聞いたハサミお嬢さんが、口をとがらせていいました。「いくら寸法をはかっても、きれいに布を切らなければなんにもならないわ」。すると、こんどはすまし屋の針娘が…。
というわけで、裁縫道具がつぎからつぎへと自慢していくお話。道具たちの性格づけが、それぞれ特徴を彷彿とさせます。しまいには、奥さんも自慢をはじめるのですが、道具たちと同レベルなのがおかしいです。最後に、みんなで歌をうたって終わりになります。お話会などで、女のひとが読んだら楽しそうな1冊です。小学校低学年向き。
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