「はなとひみつ」(星新一/作 和田誠/絵 フレーベル館 2009)
花が大好きなハナコちゃんは、ある日、モグラをならすことができたら面白いだろうなと思いました。モグラたちに、地面の下をうごきまわらせて、草木の世話をさせるのです。ハナコちゃんがその思いつきを絵に描いたところ、風が吹いてきて、絵がとばされてしまいました。空に舞い上がった絵は、どんどん飛ばされ、カモメにくわえられて、ある島の建物に落ちました。その建物は、ある国がつくった秘密の研究所で…。
星新一の文章は、子ども向けでもクールです。冒頭を引用してみます。
《ハナコちゃんは、はなが だいすきだった。
おんなのこは だれでも はなが すきだが、
ハナコちゃんは、とくに
はなが すきだったのだ。》
話は面白く、絵も話によくあっていて、素敵な一冊になっています。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿