2009年9月4日金曜日

はなとひみつ












「はなとひみつ」(星新一/作 和田誠/絵 フレーベル館 2009)

花が大好きなハナコちゃんは、ある日、モグラをならすことができたら面白いだろうなと思いました。モグラたちに、地面の下をうごきまわらせて、草木の世話をさせるのです。ハナコちゃんがその思いつきを絵に描いたところ、風が吹いてきて、絵がとばされてしまいました。空に舞い上がった絵は、どんどん飛ばされ、カモメにくわえられて、ある島の建物に落ちました。その建物は、ある国がつくった秘密の研究所で…。

星新一の文章は、子ども向けでもクールです。冒頭を引用してみます。

《ハナコちゃんは、はなが だいすきだった。
 おんなのこは だれでも はなが すきだが、
 ハナコちゃんは、とくに
 はなが すきだったのだ。》

話は面白く、絵も話によくあっていて、素敵な一冊になっています。小学校低学年向き。

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