2010年5月18日火曜日

ちびフクロウのぼうけん












「ちびフクロウのぼうけん」(ノーラ・スロイェギン/文 ピルッコ・リーサ・スロイェギン/絵 みむらみちこ/訳 福音館書店 2009)

みんな朝ですよ、寝る時間ですよ、と母さんフクロウが子どもたちにいいました。でも、末っ子のちびフクロウはちっとも眠くありません。そろそろと木を降り、雪の上でぴょんぴょんしている動物に近づくと、「ねえ、ぼくと遊ぼうよ」といいました。

ぴょんぴょんしていたのはウサギでした。でも、ちびフクロウはウサギのように、ぴょんぴょん飛び上がることはできません。クマやリスにも会いますが、クマのように大きな足はありませんし、リスのように松ぼっくりの種を食べたくありません。すると、母さんフクロウがあらわれて、こういいます。「わたしたちは、空を飛べるわ」

「こすずめのぼうけん」によく似た絵本です。絵は、毛の感触までつたわってくるような緻密な水彩画。登場する動物たちの演技が多少擬人化されています。小学校低学年向き。

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