2010年5月7日金曜日

ころころパンケーキ












「ころころパンケーキ」(アスビヨルンセン/文 モー/文 スヴェン=オットー/絵 やまのうちきよこ/訳 偕成社 1983)

おなかがすいた7人の子どもたちのために、母さんがパンケーキを焼きました。お行儀よく待っている子どもたちに、お母さんは、「まっててね、いまひっくり返るから」といいました。お母さんは、「ひっくり返す」といおうとして、間違えてしまったのです。これを聞いたパンケーキは、「えっ、ぼくが自分でひっくり返るんだって?」と驚きましたが、ためしに跳ねてみると、うまくひっくり返って、裏返しにフライパンの上に落ちることができました。そこで、こんどはフライパンのそとにでて、ころころ転がって、家の外にでていきました。

ノルウェーの昔話です。話は、ご存じロシアの昔話「おだんごぱん」によく似ています。パンケーキは、おかみさんと、7人の子どもと、おじいさんと、だんなと、メンドリと、オンドリと、カモと、ガチョウから逃げだしますが、最後はブタに…。

絵は水彩の、折り目正しいもの。絵を描いたオットーは、デンマークのひとですが、この絵本を描くためにノルウェーを訪れたということです。小学校低学年向き。

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