2009年12月24日木曜日

しずかなおはなし












「しずかなおはなし」(サムイル・マルシャーク/文 ウラジミル・レーベデフ/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店 1978)

父さんと母さんとぼうやの、はりねずみの家族が夜中散歩にでかけました。そこへ2匹のおおかみが近よってきたので、一家は針を逆立てて丸くなりました。父さんと母さんはぼうやにいいました。「じっとしておいで。うごかないで。おおかみたちは悪いやつ、油断をしてはいけないよ」

小さな声で、そっと読むお話です。本文はリズミカルな文章で書かれています。少し引用してみましょう。

《はりねずみの かぞくが すんでいた
 とうさんと かあさんと ぼうやの はりねずみ
 しずかな しずかな はりねずみ
 ぼうやも しずかな はりねずみ》

水彩の、リアリティに富んだ絵が、森の静かな雰囲気をかもしだしています。お話会の定番絵本のひとつです。小学校低学年向き。

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