「しずかなおはなし」(サムイル・マルシャーク/文 ウラジミル・レーベデフ/絵 うちだりさこ/訳 福音館書店 1978)
父さんと母さんとぼうやの、はりねずみの家族が夜中散歩にでかけました。そこへ2匹のおおかみが近よってきたので、一家は針を逆立てて丸くなりました。父さんと母さんはぼうやにいいました。「じっとしておいで。うごかないで。おおかみたちは悪いやつ、油断をしてはいけないよ」
小さな声で、そっと読むお話です。本文はリズミカルな文章で書かれています。少し引用してみましょう。
《はりねずみの かぞくが すんでいた
とうさんと かあさんと ぼうやの はりねずみ
しずかな しずかな はりねずみ
ぼうやも しずかな はりねずみ》
水彩の、リアリティに富んだ絵が、森の静かな雰囲気をかもしだしています。お話会の定番絵本のひとつです。小学校低学年向き。
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