2009年6月8日月曜日

ちいさなねこ









「ちいさなねこ」(石井桃子/作 横内襄/絵 福音館書店 1799)

お母さん猫がみていないまに、子猫はひとりで庭にでてしまいました。子どもにつかまってしまいましたが、手をひっかいて逃げだしました。子猫はは通りに走りでます。大丈夫でしょうか。

主観的な部分と、客観的な部分が入り交じるタイプの文章です。「ひとりで でかけて だいじょうぶかな」と語り手が子猫の心配をしたりします。絵は水彩。よく遠目が効き、臨場感にあふれています。デフォルメがおさえめで、適度にリアルな犬猫の絵が素晴らしいです。幼児向き。

この絵本は「こどものとも傑作集33」とシリーズ名がつけられています。この、「こどものとも傑作集」は2007年7月から、2008年4月まで、38点が新規製版されました。今回紹介した「ちいさなねこ」もそのひとつ。新規製版では、新しく掻き下ろされた絵もあるそうなのですが、まだ未見です。

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