2009年6月9日火曜日

すてきなあまやどり












「すてきなあまやどり」(バレリー・ゴルバチョフ/作 なかがわちひろ/訳 徳間書店 2003)

ヤギさんのところに、ずぶ濡れのブタくんがやってきました。牧場で花をつんでいたブタくんは、雨に降られてしまったのです。「どうして木の下で雨宿りをしなかったんだい?」と、ヤギさんが訊くと、「したよ」とブタくんがこたえました。では、どうして、ブタくんはこんなに濡れているのでしょう。

ブタくんの説明はこうです。「ちっちゃな、ちょこまかネズミが1匹、雨やどりさせてって、ぼくの木の下に入ってきたの。それからハリネズミが2匹、バッファローが3匹、ヒョウが4匹…」
大勢の動物たちが雨宿りにきたので、ブタくんは押し出されてしまったのかと思いきや、じつは…、というお話。折りたたまれた大判のページがあり、ひろげると、子どもたちから歓声があがります。正にお話会むけの絵本といえるでしょう。読み聞かせるときは、文章を読んでから大判のページをひろげるか、一度ひろげて、また閉じてから文章を読むのか、悩むところです。

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