「おさるとぼうしうり」(エズフィール・スロボドキーナ/作 松岡享子/訳 福音館書店 1992)
昔、あるところに帽子を売り歩く行商人がいました。行商人は、ふつうの行商人のように品物を背中にかつぎませんでした。頭に、いくつも帽子をかぶり、帽子が落ちないように背筋を伸ばして売り歩いていたのです。ある日、朝から帽子がひとつも売れなかったので、行商人は木によりかかって、ひと眠りすることにしました。ところが、目をさましてみると、頭にあるはずの帽子がなくなっていました。いったいだれのしわざでしょう?
さるたちに帽子をとられた行商人は、なんとかとりもどそうとしますが、なかなかうまくいきません。それが、ひょんなことからうまく帽子をとりもどすことができます。お話会の定番絵本のひとつです。小さめの絵本ですが、少ない色数のグラフィカルな絵は遠くからでもよく見えます。小学校低学年向け。
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