「フェリックス・クルーソーのふしぎなえ」(ジョン・エイジー/作 渡辺茂男/訳 福武書店 1992)
パリの王様の宮殿で、絵の展覧会がひらかれることになりました。パリ中の画家が、自分の絵を宮殿にはこびこみました。だれも知らないフェリックス・クルーソーもそのひとり。クルーソーの絵は審査員にとても不評でしたが、大賞ををとりました。というのも、クルーソーの絵は生きていたからです──。
このあと、クルーソーの絵は大評判になり、たくさんの依頼をうけます。が、生きているクルーソーの絵はほうぼうで騒動を起こしてしまいます。太い描線と明暗の効いた、よく空間の表現された絵が素晴らしいです。オチも気が利いていて、大人の読者も魅了します。本書は、1988年、アメリカ図書館協会とニューヨーク・タイムズ紙によって、その年のベスト絵本の1冊に選ばれています。小学校低学年向け。
この本も品切れで、現在購入できません。このブログをはじめてから、記事を更新するまえにネット書店で書誌や購入の可否を確認しているのですが、現在多くの本が手に入らないことに驚いています。
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