2009年5月25日月曜日

ショーティーとねこ











「ショーティーとねこ」(バーナディン・クック/文 小笠原まき/絵 小風さち/訳 福音館書店 1999)

茶色い子犬のショーティーは、一匹の猫と、いつも一緒に遊んだり昼寝をしたりして、なかよく暮らしていました。ところが、ある日、猫は台所にもちこまれた大きな箱に入ったきり、出てこなくなりました。そして、何日かすると、箱のなかから小さな声や、壁をひっかく音がするようになりました。ショーティーは箱のなかをのぞきたくてたまりません。でも、のぞこうとすると、あんなに仲がよかった猫に追い出されてしまうのです。箱のなかには一体なにがいるのでしょう。

太い描線でえがかれた躍動感あふれる絵が魅力的。柔らかそうな子猫たちなど、質感の表現がたくみです。怒っている猫の顔はいささか恐いかもしれません。とてもよくできた、申し分のない絵本です。幼児むけ。現在品切れのようです。

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