2013年4月8日月曜日

もっくりやまのごろったぎつね















「もっくりやまのごろったぎつね」(征矢清/文 小沢良吉/絵 小峰書店 2002)

もっくり山のごろったギツネは、いつも変わったものをもちこんでは、騒ぎを起こしました。きょうも、朝早くなにやら抱えてもどってきたので、知りたがり屋のきいきいリスが、さっそく木の上から声をかけました。「新しい商売をはじめようと思ってね。いいものを仕入れてきたのさ」と、ごろったギツネはこたえました。

ごろったギツネが、赤い風呂敷にかかえてきたのは、筆が10本と絵の具が24色。「なんでも絵に描きます」と戸口に貼紙をだし、似顔絵描きをはじめます──。

文章はタテ書きの読物絵本です。小沢良吉さんの絵は、大変いきいきしています。このあと、ごろったギツネは、リスやイノシシやネズミの似顔絵を描きますが、そのうち描く相手がいなくなってしまいます。仕方なく、自分の顔を描こうとしていたところ、もっくり山で一番けちなヤマネコがやってきて──と、お話は続きます。小学校中学年向き。

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