2013年4月20日土曜日

ふくろうのそめものや















「ふくろうのそめものや」(山口マオ/作 鈴木出版 2001)

昔、フクロウは染めもの屋をしていました。森じゅうの鳥たちがやってきては、からだを好きな色に染めてもらい、それは繁盛していました。そのころ、カラスは真っ白でした。カラスはそれが自慢だったのですが、ほかの鳥たちが次つぎにきれいな色になるのをみて、染めもの屋にすっ飛んでいきました。

カラスはフクロウに、桃色にしてくれと頼みます。ところが、まだ染めてもらっている途中で、「待てよ、こっちの青のほうが目立つかな」といいだして――。

カラスはなぜ黒いのかという、日本の民話をもとにした絵本です。文章はタテ書き。絵は版画。シンプルで、よくお話にあっています。さて、このあとも、カラスは気まぐれな注文ばかりします。とうとうフクロウは腹を立て、そこらじゅうの色をカラスにぶちまけて――と、お話は続きます。小学校低学年向き。

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