2013年4月25日木曜日

ソリちゃんのチュソク















「ソリちゃんのチュソク」(イオクベ/作 みせけい/訳 セーラー出版 2000)

あと、ふたつ寝るとチュソク(旧暦の8月15日。日本のお盆にあたる)です。町に住むソリちゃんは、家族と一緒にまだ暗いうちに家をでました。バスターミナルは、もうひとでいっぱい。車はなかなか進みません。途中、バスを降りてひと休み。ようやく田舎に着いたソリちゃんたちを、タンサンナム(堂山木。村の入口の守り神が鎮座するところに植えてある木)が迎えます──。

親戚みんながあつまって、お月さまをみながら、新米でソンピョン(松餅)づくり。チョソクの当日は早く起きて、つきたてのおもちやもぎたての果物をそなえ、心をこめてチャリェ(茶礼。先祖に収穫の報告とお礼をする儀礼)をします。

韓国のチュソクについての絵本です。絵はていねいにえがかれた水彩。横長の画面に、大勢のひとや風俗が細ごまとえがかれ、見飽きることがありません。また、注釈が作品の理解を助けてくれます。このあと、ソリちゃんたちは、お墓参りをし、プンムル(農楽)の響くなか、村中で楽しく踊ります。韓国の文化に触れることのできる一冊です。小学校中学年向き。

0 件のコメント:

コメントを投稿