2013年2月13日水曜日

ぼくはねこのバーニーがだいすきだった















「ぼくはねこのバーニーがだいすきだった」(ジュディス・ボースト/文 エリック・ブレグバッド/絵 なかむらたえこ/訳 偕成社 1979)

〈ぼく〉の大好きなネコのバーニーが、金曜日に死んでしまいました。〈ぼく〉は、テレビもみないで、夕ごはんも食べないで泣きました。あした、バーニーのお葬式をすることになり、〈ぼく〉はお母さんにいわれ、バーニーのいいところを10個思い出すことにしました。

次の日、お父さんとお母さんがバーニーを庭に埋めると、〈ぼく〉は、バーニーのいいところを10個話します。「バーニーは勇敢でした。利口で、茶目で、きれい好きでした。抱くとふわっと柔らかくて、それにすごーくハンサムでした。小鳥を食べたことはあるけれど、でも、それだってたったのいっぺんだけでした。バーニーが、ぼくの耳のそばでごろごろノドを鳴らすのを聞いていると、とってもいい気持ちでした。バーニーがぼくのおなかに乗っかって眠ると、おなかがぽかぽかあたたかくなりました」

飼いネコが亡くなったことを悲しむ男の子の絵本です。絵は線画。全体に品があります。最初、〈ぼく〉は、バーニーのいいところを9個しか思い出せません。でも、このあと、お父さんとのやりとりで、〈ぼく〉は10個目のいいところをみつけます。小学校低学年向き。

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