「カーリーおばさんのふしぎなにわ」(ルース・クラフト/作 アイリーン・ハース/絵 岸田衿子/訳 あかね書房 1981)
真夏の夕方、3人の子どもがボール遊びをしていました。ボールは塀を越えて、カーリー・ヘブルおばさんの庭に入ってしまいました。おばさんの庭は恐ろしいことで有名です。3人は、裏木戸の割れ目から、おばさんの庭にもぐりこむことにしました──。
3人はすぐ、カーリーおばさんにみつかってしまいます。でも、「せっかくもぐってきたんだから、ひとつ、ふたつ、みせてあげようか、めずらしいものを」と、カーリーおばさんはいって、3人に庭を案内してくれます。
絵は、昔の少女漫画を思わせる、線の細い柔らかなもの。夏の夜の雰囲気がよくでています。文章は、絵にあわせたのでしょう、叙情の勝ったものになっています。カーリーおばさんがなにかいうたびに、びくびくしている3人があらぬことを想像するのがおかしいです。また、最後のオチが、気が利いています。小学校低学年向き。
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