「マーシャとくま」(E・ラチョフ/絵 M・ブラトフ/再話 うちだりさこ/訳 福音館書店 1975)
昔むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。2人にはマーシャという孫娘がいました。ある日、森にいって友だちとはぐれてしまったマーシャは、ぐるぐる歩きまわっているうちに、だれもいない一軒の小屋をみつけました。その小屋に住んでいたのは大きなくまでした。散歩から帰ってきたくまは、マーシャをみつけると、大喜びでいいました。「もう逃がさんぞ。ここにずっと住んでもらおう。ペチカを焚いたり、おかゆを煮たり、わしにおかゆを食べさせたりしてもらおう」。
こうして、くまにとらわれてしまったマーシャですが、考えて考えて、逃げだす方法を思いつき、実行にうつします。はたして、マーシャはぶじおじいさんやおばあさんのもとに帰ってこられるでしょうか。
全12ページの短い絵本です。お話は起承転結がはっりきしていて、過不足がありません。後半、マーシャの作戦がうまくいくのかどうか、じつにはらはらさせられます。小学校低学年向き。
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