
「ちいさな木ぼりのおひゃくしょうさん」(アリス・ダルグリーシュ/文 アニタ・ローベル/絵 星川菜津代/訳 童話館 1994)
昔むかし、あるところに、小さな木ぼりのお百姓さんと、小さな木ぼりのおかみさんが、小さな木の家に住んでいました。家の横には納屋があり、納屋のそばにはブタのうちがあり、納屋の前にはヒツジを飼うのにちょうどよい場所がありました。一緒に暮らす動物さえいてくれたら、ここは世界で一番素敵な農場になるだろうに、と思った2人は、家のそばの川を毎日さかのぼってくる、木の船の船長さんに、動物をつれてきてもらうようにお願いすることにしました。
小さな木ぼりのお百姓さんは、船長さんにこんな風に頼みます。
「クリームたっぷりの、こいミルクをだしてくれる ちゃいろのめうしを一とう、
あたたかくて ふわふわの毛をした しろいひつじを二ひき、
くるくるしっぽの、ふとった ピンクいろのぶたを一ぴき、
あさに、ときをつげてくれる おんどりを一わ、
まいにち、おおきな茶色のたまごをうんでくれる めんどりを一わ、
家をまもってくれる いぬを一ぴき、
そして、
げんかんの、のぼりかいだんにすわる ねこを一ぴき」
小振りの、絵もお話も可愛らしい絵本です。文書を書いたアリス・ダルグリーシュは、スクリブナー社で編集者として活躍し、マーシャ・ブラウンなどを世にだしたひとだということです。小学校低学年向き。
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