「リリィのさんぽ」(きたむらさとし/作 平凡社 2005)
リリィは、子イヌのニッキーと散歩をするのが大好きでした。少しくらい暗くなっても、ニッキーと一緒なら、ちっとも怖くありません。きょうもリリィはニッキーと一緒に散歩にでかけ、途中買いものをして、おばさんのお家の前を手を振りながら通り、橋を渡って家に帰りました。
リリィは散歩の途中、星を見上げたり、川のカモに挨拶をしたりします。でもそのとき、ニッキーは、風景のなかに恐ろしい顔をみつけたり、化けものに出会ったりしていたのです──。
きたむらさとしは、「ぼくはおこった」の作者。ユーモラスでマンガ風な絵柄が特徴です。散歩中、風景の一部が顔になっていたり、化けものがあらわれたりいて、ニッキーが怖い思いをしているのに、リリィはのんきに歩いているのが可笑しいところです。表紙にも、よくみると不思議な顔が隠されています。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿