2012年11月20日火曜日

まっててね












「まっててね」(シャーロット・ゾロトウ/文 エリック・ブレグヴァド/絵 みらいなな/訳 童話屋 1991)

結婚したばかりの姉さんが、泊まりにきて、楽しく遊んで、また帰っていきました。元の自分の部屋で眠り、まるでお客様のように母さんとコーヒーを飲みました。

姉さんを送っていった帰り、〈わたし〉は母さんにこういいます。わたしも遊びにきてもいい? 姉さんみたいになって、パウダーをこぼさないひとになるし、お風呂場を水浸しになんかにしなくなるのよ──。

「いまがたのしいもん」などの作者、ゾロトウとブレグヴァドによる絵本です。絵は、線画に少し緑と茶色を色づけした、親しみやすいもの。このあとも、「次から次にスカーフをだしたり、ネックレスをつけてみたりしない、いろんなことができるひとになって母さんに会いにくるわ」と、〈わたし〉は続けます。結婚した姉さんにあこがれる〈わたし〉の、可愛らしい一冊です。小学校低学年向き。

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