2012年9月20日木曜日

ノミちゃんのすてきなペット












「ノミちゃんのすてきなペット」(ルイス・スロボドキン/作 三原泉/訳 偕成社 2011)

ノミちゃんはトラが大好きです。クマもライオンもゾウも、困った顔のハイエナも大好きです。シマウマもカンガルーも、牧場のウマもヒツジもウシもみーんな大好きです。

ある日、ノミちゃんはママに、「うちに動物がいたらいいなって思うの。お願い! 一匹飼ってもいい?」といいました。「いいわよ」とママはいいました。「でも、うちはあんまり広くないでしょ。どんな動物がいいか、よく考えてね」

「たくさんのお月さま」などで高名な、ルイス・スロボドキンによる作品です。絵は、さっとえがかれた線に、水彩で色づけしたもの。大きくとった余白が魅力的です。このあと、ノミちゃんは、クマがいい、トラがいい、ラクダがいいといいますが、もちろんママは困ります。「もっと小さくて飼いやすい動物はないかしら」と、ママがいうと、ノミちゃんは考えに考えて――。大きい動物ばかり思いつくノミちゃんですが、最後、納得のいく結末が待っています。小学校低学年向き。

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