「かしこいちいさなさかな」(バーナディン・クック/文 クロケット・ジョンソン/絵 こかぜさち/訳 福音館書店 2001)
あるところに釣りの大好きな男の子がいました。男の子は毎日釣りをしていましたが、魚が釣れたことは一度もありませんでした。ところが、ある日、信じられないことが起きました。
男の子がいつもの場所で、いつものように釣りをしていると、とてもとても大きな魚と、とても大きな魚と、大きな魚と、小さな小さな魚がやってきます。魚たちは一度は去っていくのですが、再びあらわれて──。
作者のバーナディン・クックは「いたずらこねこ」や「ショーティーとねこ」で、画家のクロケット・ジョンソンは「はろるど」シリーズや「にんじんのたね」で、それぞれ高名です。画面は地上と水中で2分割され、あらわれた魚がえさのミミズを食べるのかどうか、読んでいてドキドキします。シンプルな構成ながら、じつにスリリングな、そして洒落たオチのついた一冊です。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿