2010年7月16日金曜日

つぐみのひげの王さま












「つぐみのひげの王さま」(フェリックス・ホフマン/作 大塚勇三/訳 ペンギン社 1982)

昔、ある王様にひとりの娘がいました。このお姫さまは、大変な美人でしたが、ひどく気位が高く、うぬぼれ屋で、だれが結婚を申し込んできても、はねのけてしまいました。あるとき、王様は大宴会をひらいて、お姫さまと結婚したいひとをたくさん呼びあつめました。でも、お姫さまは、どのひとにもなにかしらけちをつけ、なかでも、ひとりのちょっとあごの曲がった王様には、「おやまあ、このひとのあご、まるでつぐみのくちばしみたい!」と笑ったので、この王様にはそのときから「つぐみのひげ」というあだ名がつけられてしまいました。

さて、王様は、娘が結婚を申し込みにきたひとを残らず馬鹿にするのをみて、すっかり腹を立ててしまいました。そこで、「こんど、いちばん先に戸口にやってきた乞食を娘の夫にしてやるぞ」と誓いを立て、それから2、3日してやってきた乞食の歌うたいに、娘を結婚させてしまいました。

グリム童話をもとにした絵本です。ホフマンの力強い筆致により、気位の高いお姫さまがじつに魅力的にえがかれています。お姫さまはこのあと、家事をさせられたり、物売りをさせられたり、お城で料理場の女中をさせられたりしますが、、もちろん最後は幸せな結末が待っています。小学校中学年向き。

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