2010年7月8日木曜日

モーモーまきばのおきゃくさま












「モーモーまきばのおきゃくさま」(マリー=ホール=エッツ/作 やまのうちきよこ/訳 偕成社 1985)

春の牧場に、一頭の牛がいました。牛は、あんまり草がおいしいので、だれかを招待してあげたいといいました。それを聞いたカケスが、いたずら心を起こし、ぼくがお客を誘ってこようと家畜小屋にいきました。そして、ごちそうが草のほかになにもないと知りながら、「みなさん、牛のお招きですよ。6時ごろ、モーモー牧場へきてくださーい」といいました。6時になると、牧場には、馬とヤギとブタと羊の子、犬と猫、ガチョウ 、オンドリ、ネズミがやってきました。

牛は、牧場にやってきたみんなと、歌をうたったり踊ったりします。が、いざごちそうが草だけだとわかると、犬と猫とガチョウとメンドリとオンドリとネズミは、怒って帰ってしまいます。

エッツというと白黒の絵本を想像しますが、この絵本はピンク地の絵本です。みんなが去ってしまい、牛は悲しむのですが、でも残った馬とヤギと羊の子と一緒に仲良く草を食べます。全員が満足しないところが、エッツらしいといえるでしょうか。小学校低学年向き。

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