2010年8月13日金曜日

おじいさんならできる












「おじいさんならできる」(フィービ・ギルマン/作・絵 芦田ルリ/訳 福音館書店 1998)

ヨゼフが赤ちゃんのとき、おじいさんが素敵なブランケットを縫ってくれました。でも、ヨゼフが大きくなると、素敵なブランケットはだんだん古くなっていきました。「もう捨てちゃいましょうね」というお母さんに、ヨゼフはいいました。「おじいちゃんならきっとなんとかしてくれるよ」。おじいさんは、ブランケットを受けとると、よーくながめ、ハサミでちょきちょき切り、針でちくちく縫って、素敵なジャケットをつくりました。ところが、ヨゼフはだんだん大きくなり、ジャケットはすっかり短くなってしまいました。そこで──。

以下はくり返しです。おじいさんはこのあと、ベスト、ネクタイ、ハンカチ、ボタンと、ブランケットを仕立て直していくのですが、ついにボタンもなくなる日がやってきます。が、そのあとに洒落たラストが待っています。絵は、よく描きこまれていて見どころがたくさんあるもの。絵の下部に描かれている、床下のネズミ一家が、ブランケットの端切れをちゃっかり服やカーテンや布団にしているのがおかしいです。小学校低学年向き。

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