2011年5月31日火曜日

ベンのトランペット










「ベンのトランペット」(レイチェル・イザドラ/作 谷川俊太郎/訳 あかね書房 1981)

夜、ジャズクラブから音楽が流れてきます。ベンは非常階段にすわって、音楽に耳をすまし、トランペットを吹くまねをします。毎日、学校の帰りにクラブにより、ミュージシャンが演奏するのを見守ります。ベンが一番好きなのはトランペッターです。ベンはどこでも、トランペットを吹くまねをします。けれど、ある日、道のむかいにいた連中に、「ばっかじゃねえか! ペットなんかもってねえくせに」といわれたベンは、ポケットに手を突っこみ、とぼとぼうちに帰るのですが──。

トランペッターにあこがれるベンのお話です。絵は白黒の、シャープで感覚的な、なんとも独特な絵柄。好みが分かれるかもしれませんが、ページからは確実にジャズの音が響いてきます。1979年度コールデコット賞オナー賞受賞。小学校低学年向き。

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