2011年5月12日木曜日

ドロボービルのものがたり












「ドロボービルのものがたり」(ジャネット・アルバーグ/作 アラン・アルバーグ/作 佐野洋子/訳 文化出版局 1997)

あるところに、ドロボーのビルが住んでいました。ある夜、ドロボーに入った家で、ビルは小さい穴がたくさん開いている茶色の箱をみつけました。家にもって帰ると、なかからパトカーのような音が聞こえてきました。開けてみると、なかには泣いている赤ん坊がいました。

ビルは赤ん坊に食べものを食べさせ、ピアノを弾いてやり、古いバスタオルをつかっておしめをとりかえてやります。夜になると公園につれていき、夜中の12時ベッドに入って子どものころの夢をみます。ですが、その夜、物音がしてビルははっと目をさまします。「なんてこった。ドロボーの家にドロボーがはいってくるぞ」──。

絵は、色鉛筆で細部までいねいにえがかれたもの。絵の部分と文章の部分がはっきり分かれたレイアウトです。このあと、ビルの家に忍びこんできたのは、女ドロボーのベティで、ビルとベティは意気投合して…と、ストーリーは続きます。ドロボーの改心をえがいた楽しい読物絵本です。小学校中学年向き。

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