2011年5月19日木曜日

もりのなか










「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ/作 まさきるりこ/訳 福音館書店 1980)

〈ぼく〉は、紙の帽子をかぶり、新しいラッパをもって、森へ散歩にでかけました。途中、大きなライオンが昼寝をしていて、〈ぼく〉のラッパで目をさましました。「ちゃんと髪をとかしたら、ぼくもついていっていいかい?」と、ライオンは髪をとかして〈ぼく〉の散歩についてきました。

このあと〈ぼく〉は2頭のゾウ、2匹のクマ、お父さんカンガルーとお母さんカンガルーとその赤ちゃん、1羽のコウノトリと小さなサル、それに1匹のウサギと出会い、森のなかを行列をつくって進んでいきます。

マリー・ホール・エッツの代表作。すでに古典となった1冊です。お話会にもよくつかわれます。子s@m のころこの絵本を読んで、カラーでえがかれているとすっかり思いこんだひとがいたという話を読むか聞くかしたことがありますが、本書はすべて白黒です。画材はパステルでしょうか、深みのある黒が幻想的な世界をささえています。幕切れがじつに見事で、何度読んでも印象深い一冊です。小学校低学年向き。

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