2012年7月10日火曜日

シンデレラ










「シンデレラ」(マーシャ・ブラウン/作 まつのまさこ/訳 福音館書店 1990)

昔、あるところに、だれもみたことがないほど、うぬぼれやで高慢ちきな女と2度目の結婚をしたひとがいました。この奥さんには、性質がなにからなにまで自分そっくりの、いやな娘が2人いました。男のひとのほうにも、娘がひとりいましたが、それは亡くなったお母さんにそっくりな、やさしい気だてのよい娘でした。

小さい娘があんまりいい子なので、自分の娘たちがいっそういやらしくみえ、どうにも我慢ができなくなったお母さんは、シンデレラ(灰むすめ)に、家の仕事をみんな押しつけるのですが──。

ご存知、グリム童話のシンデレラのお話です。シンデレラの絵本といえば、おそらく本書が代表作となるでしょう。このあと、王子様が舞踏会を開くことになり、代母である仙女が仕立ててくれた馬車に乗って、シンデレラはお城にむかいます。文章はタテ書き。リズミカルな文章で記された読物絵本です。小学校中学年向き。

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