2012年2月28日火曜日

おばあさんとこぶた

「おばあさんとこぶた」(ポール・ガルドン/絵 大庭みな子/訳 佑学社 1987)

あるとき、部屋の掃除をしていたちっちゃなおばあさんは、ちっちゃな銀貨をみつけました。おばあさんは市場にでかけ、この銀貨で子ブタを一匹買いました。帰り道、子ブタが垣根をこえられないでいるので、おばあさんはいいました。「踏み台ふんでこっちにおいで。早く帰ろう、日が暮れる」。でも、子ブタが知らん顔をするので、おばあさんはイヌにいいました。「イヌさん、子ブタに噛みついておやり。子ブタは垣根をこえようとしない。おうちに帰れず日が暮れる」。でも、イヌも知らん顔をするので──。

絵は、カラーと白黒が交互にくる構成。カラーページは、赤黄黒の3色です。話は、積み木がどんどん積み上がっていくような積み上げ話。おばあさんは、このあと、棒っきれ、燃える火、水、ウシ、ネコにお願いをします。そして、お話は最後、積み木がくずれるように急展開をむかえます。小学校低学年向き。

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