2012年2月14日火曜日

きたかぜとたいよう












「きたかぜとたいよう」(イソップ/作 バーナデット/絵 もきかずこ/訳 西村書店 1993)

あるとき、北風と太陽がいいあらそいをはじめました。どちらも、強いのは自分だといってゆずりません。ふと下をみると、マントを着た旅の男が歩いています。そこで、北風は太陽に、「あの男のマントを引きはがせたほうが強いってことにするんだ」といいました。

男のマントを引きはがそうと、北風は強く吹きつけます。ですが、北風が強く吹けば吹くほど、男はマントにしがみつきます。

イソップ童話の「北風と太陽」をもとにした絵本です。絵は、おそらく水彩と色鉛筆でえがかれたもの。北風と太陽を擬人化せずに、旅人の振る舞いに焦点を当てています。場面のえがきかたにも工夫をこらし、品格のある一冊となっています。小学校低学年向き。

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