2011年3月9日水曜日

ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ












「ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ」(マーガレット・ワイズ・ブラウン/作 坪井郁美/文 林明子/絵 ペンギン社 1984)

ある日、〈ぼく〉のところへ、おばあちゃんから電話がかかってきました。ひとりで、おばあちゃんのうちにいくことになった〈ぼく〉は、おうちの前の道をまっすぐまっすぐ歩いていきます。

おばあちゃんに、「まっすぐまっすぐ歩いてらっしゃい」といわれたとおり、田舎道を通り、川を渡ったり、チョウチョウや馬や犬に出会いながら、〈ぼく〉はまっすぐまっすぐ歩いていきます。

まっすぐまっすぐおばあちゃんのうちを目指す〈ぼく〉のお話です。本文は〈ぼく〉の1人称。巻末の文章によれば、この絵本は、マーガレット・ワイズ・ブラウンの“Willie’s Adventures”に収められた3編のうち、“Willie’s Walk”をもとにつくられたそう。和風の顔立ちをしている〈ぼく〉が、西洋風の景色のなかを歩いていくのはこのせいかもしれません。また、余白をたっぷりとったレイアウトが、大変みごとです。小学校低学年向き。

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