2013年1月25日金曜日

ぼくたちとたいよう

「ぼくたちとたいよう」(アリス・E・グッディ/文 アドリエンヌ・アダムズ/絵 友田早苗/訳 文化出版局 1982)

ある夏の朝、ぼくと妹はとても早く起きました。外にでると、丘の上から太陽が昇りました。後ろをむくと、ぼくたちの長い影ができていました。「ほらっ、影をみてごらん。ぼくが太陽の光をとめている。太陽の光は、ぼくのからだを通らないんだ」。そして、ぼくは両耳の横に人差し指を立てて、ツノのはえた巨人の影をつくりました。

ぼくと妹は、1日遊んで家に帰ります。夜、お母さんが太陽についてお話をしてくれます。

絵は、繊細な味わいのパステル画。お母さんは、子どもたちに、地球は丸くて大きいボールのようなかたちをしていること、地球はいつもぐるぐる回っていること、太陽はくもりの日にも、いつもはるか彼方で輝いていること、地球がまわって反対側になると、そこは夜になることなどを話します。そこで、〈ぼく〉と妹は、懐中電灯とリンゴを太陽と地球にして、お母さんがいったことを確かめます。太陽についてえがかれた、落ち着きのある科学絵本です。小学校中学年向き。

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