「ばけものでら」(岩崎京子/文 田島征三/絵 教育画劇 2000)
昔、ある村に、荒れた寺がありました。あるとき、旅の坊さまがやってきて、今夜はここに泊めてもらおうと声をかけました。しかし返事はありません。通りがかった村人に訊いてみると、「ここに泊まるのはやめたほうがええ。化けもんがおってとりつかれるぞ」。すると、坊さんは、「ほう、化けもんか。会ってみたかった」といって、ずんずん寺にあがりました。
さて、掃除をしたあと、坊さんは眠りにつきます。すると、化けものたちがあらわれて、坊さまのまわりで踊りだし──。
絵を描いた田島征三さんは、「ちからたろう」などをえがいたひと。この絵本でも、豪放な絵をえがいています。このあと、坊さまは、「うるさくて寝ておれん」と、化けものと一緒に踊りだします。そして、最後に化けものたちの正体が明かされます。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿