2011年6月14日火曜日

ふたごのベルとバル












「ふたごのベルとバル」(ヤニコフスキ・エーヴァ/作 レーベル・ラースロー/絵 うちかわかずみ/訳 のら書店 2008)

ベルタランとバルナバーシュは双子のダックスフンドです(長いので、ベルとバルと呼ばれています)。2匹はボルバラおばさんから、ボルディおじさんへの誕生日プレゼントでした。おじさんとおばさんは、ベルとバルがきた日から、2匹のことで頭がいっぱいになって、2匹に、しましま模様の毛布と、チェックの枕と、花模様のお皿と、水玉のボールをひとつずつ買ってあげました。でも、2匹はちっとも幸せではありませんでした。というのも、おじさんとおばさんときたら、いつも2匹をまちがえるのです。

おじさんとおばさんは、まちがえないように2匹に青と赤のリボンを結ぶことを思いつきます。青いほうがベル、赤いほうがバルでしたが、それでも2人はベルとバルを逆に呼んでしまいます。そこで、ベルとバルは名前を交換するしかないと思いつめるのですが──。

ハンガリーの絵本です。絵は澄んだ色あいが美しい、イラスト調のかわいらしいもの。このあと、ベルとバルはついに家出を決行するのですが、妙案を思いつき、ふたたび家にもどります。ゆったりとした語り口の、ユーモラスな読物絵本です。小学校中学年向き。

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