2012年4月13日金曜日

ティモシーとおじいちゃん











「ティモシーとおじいちゃん」(ロン=ブルックス/作 むらまつさだふみ/訳 偕成社 1981)

おじいちゃんは、毎朝ティモシーを学校まで送ってくれ、午後には迎えにきてくれました。兄さんも妹も、仲のよい友だちもいないティモシーは、あまり学校が好きではありませんでした。朝の「発表の時間」、ほかの子どもたちはペットをクラスのみんなに見せたり、友だちとしたことを発表したりするのですが、ティモシーにはペットも、みんなに見せられるような素敵なものもありませんでした。

ティモシーはみんなにおじいちゃんのことを話たいと思い、学校におじいちゃんを連れていきます。でも、ティモシーもおじいちゃんも、どんな風に話をはじめたらいいのかわかりません。おじいちゃんは、ただ「みなさん、おはよう…」といったきりになってしまいます──。

絵は、線画。イギリスの田園といった風景が、素晴らしい雰囲気でえがかれています。このあと、ひとりで帰る途中、おじいちゃんはなにか思いつき、翌日、また教室にやってきて…と、お話は続きます。おじいちゃんの粋なはからいが、さりげなくえがかれた絵本です。小学校低学年向き。

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