2011年12月6日火曜日

おおいそがし、こいそがし











「おおいそがし、こいそがし」(ユンクビョン/文 イテス/絵 小倉紀蔵/訳 黛まどか/訳 平凡社 2003)

《山あいの村にすんでいるマル。
 マルの村には、秋がひとあしはやくやってくる。
 秋がくると、うちじゅうみんな、
 おおいそがし、こいそがし。

 おにわに、 けいとうの花がまっかにさくころ、
 じいちゃんはとうもろこしを干すのに、
 ばあちゃんはごまの実をとるのに、
 おおいそがし、こいそがし。

 だんだん畑にそばの花がまつしろにさくころ、
 ばあちゃんはとうがらしを干すのに、
 マルはにわとりを追いまわすのに、
 おおいそがし、こいそがし。》

副題は「韓国の四季の絵本・秋」。韓国の山あいにある村の、農家の情景をえがいた一冊です。絵は、おそらく色鉛筆と水彩でえがかれたもの。細やかなタッチで、動植物がいきいきと描かれています。また、引用したとおり、文章は分かち書きされていません。このあとも、マルは、田んぼのスズメを追い払ったり、朝早く栗ひろいにいったり、稲刈りの手伝いをしたりと、ほんとうに大忙し。とうがらしを干したり、キムチをつくったりするところが、韓国らしいところでしょうか。小学校低学年向き

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