2011年11月17日木曜日

あらしのひ












「あらしのひ」(シャーロット・ゾロトウ/作 マーガレット・ブロイ・グレアム/江 まついるりこ/訳 ほるぷ出版 1995)

暑いあつい、田舎の夏の日。もやがうごいて、ほてった空が灰色に変わりはじめました。鳥は鳴かず、小枝もそよがず、風も吹かない、どんよりとした大きな世界が息をとめました。黒い雲が姿をあらわし、干上がった地面に影を落としました。すると、つぎつぎに雲が空をおおい、おしまいにはあたりが夜のよう真っ暗になりました──。

嵐がやってきて去るまでをえがいた絵本です。作者のゾロトウは、「うさぎさんてつだってほしいの」などの作者、画家のグレアムは、「どろんこハリー」の画家として、それぞれ高名です。文章は漢字が多いですが、すべてルビが振られています。本書は、絵だけのページと文章だけのページが交互にくる構成。この構成について、訳者の松井るり子さんは「訳者あとがき」でこう記しています。

「ページを立てて両側から顔をくっつけるようにして、大人が字を読み、子どもが絵をみる。その後ページを寝かせて、親子で絵を見る。そんな時間をもってくださいという絵本作家の声が聞こえてきそうです」

読み終わると、ほんとうに嵐がすぎ去ったような気持ちになる一冊です。小学校中学年向き。

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