2011年9月14日水曜日

みつけたぞ、ぼくのにじ












「みつけたぞ、ぼくのにじ」(ドン・フリーマン/作 大岡信/訳 岩波書店 1977)

きれいな虹をみた〈ぼく〉は、虹をつかまえて自分のものにしてやろうと思いました。雨合羽を着て、帽子をかぶり、風に負けないスピードで走りましたが、虹のいる場所に着いても、そこに虹の姿はありませんでした。

帰り道、〈ぼく〉は、次の機会には、そっと虹に近づいてやろうと思います。すると虹くんも近づいてきて、ぼくと遊びたがっていることがわかります。ぼくは虹くんの上を馬飛びし、虹くんもぼくの上を飛びこえて──。

虹をつかまえようとした〈ぼく〉のお話です。絵は水彩。ドン・フリーマンの絵本ではめずらしいかもしれません。ハンモックなったり、かくれんぼをしたりと、〈ぼく〉と虹の遊ぶさまが、素晴らしいイマジネーションでえがかれています。最後に、家に帰った〈ぼく〉に洒落た結末が待っています。小学校低学年向き。

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