「和菓子の絵本」(平野恵理子/作 あすなろ書房 2010)
タイトル通り、和菓子についての知識絵本です。和菓子といえば、あんこを皮にくるんで、蒸したり、焼いたり、揚げたりしてつくるおまんじゅう。それから、お米の粉を練って、丸めてつくるお団子。桜もち、わらびもち、くずもちといったもち菓子に、おせんべい。きんつばやあんこ玉といった、あんこ菓子。寒天をつかった、羊かんやところてん。はたまた、いろんなアメに、カステラや丸ボウロといった南蛮菓子も。
和菓子につかわれる材料や、職人さんによる和菓子のつくりかた、それから、自分でつくるお団子や白玉、おはぎ、どら焼きのつくりかたも載っています。さらに、月ごとの和菓子や、お祝いごとの和菓子、日本各地の和菓子に、和菓子の歴史、後ろの見返しには索引もついていて、この一冊で和菓子について、ひと通りの知識が得られます。
また、水彩でえがかれたたくさんの和菓子の絵は、どれもみな美味しそう。和菓子のつくりかたに登場する、なんだかつまらなそうな、それでいて楽しそうな顔をした男の子が可愛らしいです。読み終えたあと、和菓子を食べたくてたまらなくなる一冊です。小学校高学年向き。
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