2011年12月22日木曜日

ぼくびょうきじゃないよ












「ぼくびょうきじゃないよ」(角野栄子/作 垂石真子/絵 福音館書店 1994)

夕ごはんのあと、ケンはごほんとセキをしてしまいました。あしたは、親戚のお兄ちゃんと釣りにいく約束です。病気なんかになってはいられません。でも、お母さんはケンのおでこに手を当てて、「おやっ、熱があるわ」。それから、ケンの胸に耳を当て、「まあ大変。ひゅーひゅー音がしてる」。

水枕をしてすぐベッドに入ったケンは、ぼく病気じゃないのに怒ります。すると、だれかがドアをノックして、開けてみると、そこには白衣を着てメガネをかけた大きなクマがいて──。

カゼ気味だった男の子が、クマ先生の診察によって元気になるという絵本です。絵は、おそらく水彩を色鉛筆でえがかれたもの。大きくて頼りがいがあるクマ先生の感じが、じつによくでています。このあと、クマ先生はケンに、クマ式うがいと、クマ式熱さまし、それからクマ式ねんねをほどこします。ケンが読んでいる本のなかに「ネコのオーランドー」があるのはご愛嬌でしょう。小学校低学年向き。

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