「おおいそがし、こいそがし」(ユンクビョン/文 イテス/絵 小倉紀蔵/訳 黛まどか/訳 平凡社 2003)
《山あいの村にすんでいるマル。
マルの村には、秋がひとあしはやくやってくる。
秋がくると、うちじゅうみんな、
おおいそがし、こいそがし。
おにわに、 けいとうの花がまっかにさくころ、
じいちゃんはとうもろこしを干すのに、
ばあちゃんはごまの実をとるのに、
おおいそがし、こいそがし。
だんだん畑にそばの花がまつしろにさくころ、
ばあちゃんはとうがらしを干すのに、
マルはにわとりを追いまわすのに、
おおいそがし、こいそがし。》
副題は「韓国の四季の絵本・秋」。韓国の山あいにある村の、農家の情景をえがいた一冊です。絵は、おそらく色鉛筆と水彩でえがかれたもの。細やかなタッチで、動植物がいきいきと描かれています。また、引用したとおり、文章は分かち書きされていません。このあとも、マルは、田んぼのスズメを追い払ったり、朝早く栗ひろいにいったり、稲刈りの手伝いをしたりと、ほんとうに大忙し。とうがらしを干したり、キムチをつくったりするところが、韓国らしいところでしょうか。小学校低学年向き
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