「あたらしいぼく」(シャーロット・ゾロトウ/文 エリック・ブレグヴァド/絵 みらいなな/訳 童話屋 1990)
《なんか へんな かんじなんだ
たしかに ぼくは ここにいるんだけど
そのぼくは ぼくじゃないみたいなんだ
ここには かあさんもいる
とうさんもいる いもうともいる
そして ぼくもいるんだけど
そのぼくは ぼくじゃないみたいなんだ》
少し大きくなった男の子の内面をえがいた絵本です。〈ぼく〉は、去年貼ってもらった、赤と青の風船がえがかれた壁紙が気に入らなくなります。あのとき、木目模様のもあったのに。あっちにしとけばよかったな。友だちのジャックがやってきて、ビー玉で遊ぼうというと、ビー玉はいやだよとこたえます。そして2人で散歩にでかけ、帰ると部屋のガラクタをダンボールにしまいます…。絵は、親しみやすい水彩。絵本というのはこんなこともできるのだと感じさせる一冊です。小学校高学年向き。
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