「7ひきのいたずらかいじゅう」(モーリス・センダック/作 なかがわけんぞう/訳 好学社 1980)
《こりゃ たいへん!かいじゅう 7ひき でてきたぞ
1ばんめは そらを とびまわり、
2ばんめは じめんに もぐる。
3ばんめは まちへ のそ のそ のそ やってきて、
4ばんめは きのはを ぜんぶ たべちゃうぞ》
センダックによる、小さな、軽みのある絵本です。横長の紙面に、おそらく色鉛筆でえがかれた絵が、ときどきコマを割りながら続いていきます。絵は、さっと描かれたのも。、町のひとたちが大砲でかいじゅうに応戦しているものの、弾が届いた様子はみられません。7匹のかいじゅうの特徴はそれぞれユニーク。6番目は屋根の上で寝坊し、7番目は自分の頭を自分で引きちぎります。「かいじゅうたちのいるところ」とはひと味ちがう、センダックのさっぱりした仕事がみられます。小学校低学年向き。
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