「光の旅かげの旅」(アン・ジョナス/作 内海まお/訳 評論社 1984)
だまし絵絵本の1冊です。白と黒の2色でえがかれ、まず明けがた、家を出発するところからはじまります。ひと通りのない町なかをゆき、谷間の小さな農場をすぎ、麦畑を抜け、高速道路に乗って海へ。海岸を走って、大きな街へたどり着きます。
さて、最後まで読んでから、本をさかさまにしてページをめくると、別の物語が浮かび上がります。今度は帰り道となり、わが家にもどるまでがえがかれます。1枚の絵が2つの意味をもち、しかもそれがつながってひとつの物語になるという、大変凝った趣向の一冊になっています。小学校中学年向き。
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