2012年6月14日木曜日

クリスマスのうさぎさん










「クリスマスのうさぎさん」(ウィル/作 ニコラス/作 わたなべしげお/訳 福音館書店 1985)

もうひとつ寝るとクリスマスです。デービーは夜になるのが待ちきれません。階段をのぼったり降りたりしていると、「長靴をはいて、雪のなかでも歩いてきたら」と、お母さんがいいました。そこで、デービーはコートを着て、手袋をはめ、長靴をはいて、リスにあげるナッツと小鳥にあげる種をポケットに入れ、ウサギたちにあげるサラダ菜をひとにぎりもって、表にでかけていきました。

小川のそばの切り株の上に動物たちの贈りものをひろげたデービーは、雪の上にウサギの足跡をみつけます。足跡をたどって森のなかに入っていくと、ワナかかったキツネに出会います。「このワナをはずしておくれ」と、キツネがいうのでデービーは驚きます。「キツネさん、お話ができるの」「できるとも。今夜はクリスマス・イブじゃないか」

「みつけたものとさわったもの」の作者による絵本です。カラーと白黒のページが交互にくる構成。絵は非常に伸びやかです。このあと、キツネを助けたデービーは、動物たちのパーティーに参加します。サンタもやってきて、みんなでごちそうを食べたり、遊んだりします。最後、クリスマスツリーのもとに、「みつけたものとさわったもの」の絵本が置かれているのはご愛敬でしょう。小学校低学年向き。

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