「真昼の夢」(セーラ・L.トムソン/文 ロブ・ゴンサルヴェス/絵 金原瑞人/訳 ほるぷ出版 2006)
だまし絵絵本の一冊です。画材は油絵でしょうか。子どもたちが水面に映る木の枝をよじ登り、家はいつのまにか木の上にあって、建築中のツリーハウスとなる…といった不思議な空間が表現されています。積み木は摩天楼になり、ブランコは木の上をこいています。
だまし絵といえば、エッシャーのものが有名ですが、本書の絵はより具象的です。絵には、それぞれ詩のような文章がつけられています。表紙になっている、巨大な(にみえる)砂のお城にはこんな文章が。
〈ある日、砂のお城が
くずれない。
どんな波にも
くずせない。〉
同じ作者たちの絵本に、「どこでもない場所」(2010)「終わらない夜」(2005)があります。小学校中学年向き。
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