「くろうまブランキー」(伊東三郎/再話 堀内誠一/絵 福音館書店 1980)
原っぱの真ん中の小さなお百姓のところで、ブランキーという名前の真っ黒な子馬が生まれました。ブランキーは、お金持ちになった主人の家をつくるために、大きな石をはこんだ重い荷馬車を引きました。立派な家ができましたが、ブランキーは家のそとで寝ました。主人が、ブランキーのすむ小屋をつくってくれなかったからです。
ブランキーは年をとり、大きな荷物をはこぶことができなくなってしまいます。「このおいぼれ馬め!」と、主人に力一杯たたかれたブランキーは、道の上に倒れてしまうのですが――。
絵は、油絵のよう。このあと、その晩はちょうどクリスマスの晩だったので、ブランキーのもとに天からサンタクロースがやってきます。ブランキーはもう叩かれる心配をせず、サンタのそりを引くようになります。静かな印象のクリスマス絵本です。小学校低学年向き。
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