「はらぺこガズラー」(ハアコン・ビョルクリット/作 かけがわやすこ/訳 ほるぷ出版 1979)
あるところに、1匹のぶちネコがいました。とびきりの大食らいだったので、名前もガツガツ・ガズラーといいました。ある日、飼い主のダンナさんが、「これじゃ、そのうちすっからかんになるまで、あいつに食いつくされてしまう。めしをやるのもきょうが最後だ。腹いっぱい食わせたら、袋に押しこんで、海に捨ててこい」と、かみさんにいいました。。でも、その話を、ガズラーはテーブルの下ですっかり話を聞いていました。
かみさんがだしてくれた食べものをガツガツ食べたガズラーはこういいます。「おれが食べたのは、皿の魚、釜のかゆ、水差しのミルク──たったのそれだけさ。まだ腹ぺこで死にそうだ。だから、いっちょ、ちょっくら、おまえとかみさんを食ってやる」。そして、ガズラーは、だんなとかみさんをガツガツ食べてしまいます──。
おそらく北欧の昔話をもとにした絵本です。このあと、ガズラーはそとにでて、でぶブタ、煙突そうじ、牧師さん、花嫁と花婿さん、船長と船員たち、海を渡った国の王様、そしてお月さまをガツガツ食べてしまいます。話は、「はらぺこねこ」や「ふとっちょねこ」に大いに似ていますが、細部とラストがちがいます。小学校低学年向き。
昔子供が小さい頃読んであげた本です。子供もとっても大好きでした。つい先日Facebookでそっくりの猫の写真を見かけ、思い出しました。
返信削除返事が大変遅れてすいません。
削除コメントをつけてくれるひとがいるなんて、まったく考えもしなかったので、失礼いたしました。
ガズラーそっくりの猫の写真ですか。
それはなんだか恐ろしい気もします…。
昔、うちで飼っていたネコは、年をとったらガツガツ・ネコになってしまいました。
いつも「ごはんがないニャー」と叫び、ごはんをあげるとぺろりとたいらげてから、「まだ食べてないニャー」と鳴く始末でした。