「レイチェルのバラ」(バーナデット/絵 カレン・クリステンセン/文 八木田宜子/訳 西村書店 2000)
ある日、レイチェルは遊びにきたおばあちゃんから、プレゼントにバラの花たばをもらいました。レイチェルはママに教わり、茎のはしの乾いているところを切り落としてから、きれいな花瓶に生けました。花が咲くと、真ん中に黄色い芯がみえ、深くて強い、いい匂いがしました。ところが、ある朝、レイチェルはバラの頭がたれ下がっているのに気がつきました。そして、つぎの日の朝、レイチェルがバラをみにいくと、花瓶がなくなっていました。ママが、バラをごみ箱に捨ててしまったのです──。
「バラはまだ枯れてない──」と、レイチェルは大泣きします。ママはおばあちゃんに電話をし、レイチェルと一緒に苗木屋さんにいって、バラの苗木を買ってきます。部屋の窓の下にバラを植えたレイチェルは、秋も冬も世話をして──。
バラの大好きなレイチェルのお話です。画材は、水彩に色鉛筆、クレパスなどでしょうか。お話によくあった可愛らしい絵です。レイチェルの一途な気持ちが印象に残ります。巻末に、バラの育てかたがついています。小学校低学年向き。
0 件のコメント:
コメントを投稿