「ふゆねこさん」(ハワード・ノッツ/作 まつおかきょうこ/訳 偕成社 1977)
ことしはじめての雪が降り、冬がやってきました。茂みのなかにいる灰色の猫には、はじめての冬でした。翌朝、あたりは一面真っ白になり、子どもたちは灰色の猫をみつけました。灰色猫は子どもたちに声をかけられるのは好きでしたが、そばにこられると逃げだしました。あたりは、すっかり雪景色になり、灰色猫もいまではこれが冬なんだとわかりました。
子どもたちは、灰色猫のことを「ふゆねこさん」と呼びます。ふゆねこさんのため、子どもたちは毎晩残りものをベランダにだしてやります。
冬の野原にいる野良猫と、子どもたちとの交流をえがいた絵本です。絵は白黒で、冬の感じがよくでていいて、それでいて暖かい感じがします。子どもたちと、ふゆねこさんの距離が、徐々にちぢまっていくところが、印象的に描かれています。小学校低学年向き。
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